産婦人科医師の減少が社会問題化しています。その理由のひとつに産婦人科の過酷な勤務が敬遠されている背景があります。
産婦人科と言っても開業医から公立病院、大学病院までさまざまな医療機関があります。全ての医師が同じような状況とは思いませんが、私の入院していた大学病院で見た医療現場の現状を書きたいと思います。
私が長期入院していた病院は大学病院で、産婦人科に入院していました。この大学病院は地域の高度医療を担っています。
産婦人科と共に小児科、NICU(新生児集中治療室)もあり、重度の患者さんが多い病院です。
他の病院から患者さんが搬送されてくることも、ごく日常です。
医師は夜や土日、祝日は当直医師として数名交代勤務をしています。
夜勤後の次の日は普通に昼間勤務があります。
一般的な職業では夜勤後は明けとなり休みがあると思いますが、医師にはないようです。
産科というと深夜や明け方に出産になる事も多く、そのような場合医師は仮眠の時間は無くなり、また翌日丸1日働いています。仮眠が無いと丸2日ほとんど寝ずに働く事もあります。とても過酷な仕事です。
特に私の入院していた大学病院では、他の病院から症状の重い患者さんも搬送されてくるため、入院患者のみを診ていればいいわけでも無いと思います。
また産婦人科医師は産科だけでなく婦人科も診ているため、大学病院などでは重い症状(例えば癌など)の患者さんの手術や診療もあります。
産科でも、婦人科でも常に命の危険のある患者さんを診ることは、肉体的だけでは無く精神的にも大変なことだと思います。
私が入院していた大学病院では当直が4〜5日に1回くらいだったと思います。私自身が24時間点滴で毎日のように点滴が漏れ、入れ替えをしていたので勤務状況がわかりました。5日に1度は徹夜に近い状況。夜勤が無くても夕方になったら帰宅できる職業では無いでしょうし、大変な激務だと思います。
また看護師さんも同じ環境で仕事をされている為、3交代にはなっているものの夕方に勤務が終わったはずの看護婦さんが、消灯時間(22時)になってもまだいらっしゃる事もあります。急患があれば帰れません。
ある時、看護師さんに私は聞いてみました。若い方が多くいわゆる会社でいう中堅の看護師さんが少ないので。若い人多いねと。
大学病院は大変だから勤務が過酷だから、数年経つと辞めていく人が多いと言っていました。
大変な思いをして頑張って働いている医師や看護師さん達の待遇を、もっと良いものにして欲しいと思います。
金銭的なことも大事かもしれませんが、休養を取ることも大切だと思います。
医療関係者も同じ人間です。
休養を取ることやごく普通の暮らしができることが、患者への気配りや共感できたりということに繋がっていくと思います。
また、常に疲れている状態では医療事故が起こる可能性も高くなり、結局は患者のためにならないと思います。
医療関係者に頑張りを求めるだけでは、もう成り立たなくなっていると思います。私は国による医師の待遇改善が急務だと思います。
このような激務であっても、担当医でも無いのに度々様子を見に来てくれる医師の方々がいました。そのような医師が激務に耐え兼ねて産婦人科を去っていかれたら、とても悲しいことだと思います。
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